外出が億劫

日記とか忘備録とか。

子宮をとった

年明け頃に子宮体がんと診断されて、その後諸々検査されたりなんだりしつつ、3月下旬に子宮を摘出した。温存療法も提案されたけど断って、子供が埋めなくなることを選んだ。

術前の状況

当時、私は月経過多と不正出血が合わさって日常生活に支障が出る程になっていた。

血が出る

まずはシンプルにこれ。夜用ナプキンでも吸収しきれず常にショーツ型ナプキンか紙おむつを使用するようになった。
吸収しきれないというのは頻繁に換えればいいというような話ではない。椅子から立ち上がった時に出てくるあの一発で即夜用ナプキンからあふれる。瞬間的に出てくる量が多すぎて、横や前後から出てきてしまう。
ショーツ型なら前後からもれる心配がないので多少はマシだった。それでも頻繁に交換しないといけないし、着替えは必需品になった。
しかも不正出血も常にあるので毎日ずっとこれ。周期などというものは無く、朝は平気でも仕事中唐突に血が溢れ出てくることもあった。
血がどばどば出ていくのを感じながら歩いている時はずっと穴の空いたバケツになった気分だった。あと、出たばかりの血は温かいということを学んだ。温度が感じられるくらい出るので。

貧血

これだけ出血するのだからそりゃあそうだよな、という話ではある。酷い貧血になった。鉄剤を処方されていたが、飲んだ端から出ていくんだから焼け石に水だ。
些細な階段移動でも驚くほど息切れするようになったのと唐突に立っていることができなくなる事がある、というのが自覚している症状だった。
突然立っていられなくなるのが特に厄介で、電車通勤がかなり厳しくなった。座れないと倒れる、もしくは蹲ってしばらく動けなくなってしまうので電車を選ぶ必要がある。幸い勤務時間にうるさくない勤務先だったので、多少の遅刻は見逃してもらえた。職場によってはえらいことになっていた気がする。
とはいえ電車以外でも発動するし、5分前は元気でも突然動けなくなるから本当に困った。一度は休める場所もないスーパーで動けなくなって救急車を呼んでもらう羽目になったし。

告知

検査しにいった婦人科で貧血を発動してぶっ倒れ緊急入院するなどのイベントをこなして検査した結果、子宮体がんと言われた。検査結果を伝えられるとき、事前に強く親を呼べと言われていたので割とまずいんだろうなという予感はあり、あんまり驚きはしなかった。
新幹線必須の距離から父親に出てきてもらうことになって申し訳なかったのが記憶に残っている。

告知の時にもしかしたら温存もできるかもしれないとは言われた。でも正直あまり魅力を感じなかった。子供を産みたいと思ったことはないというか、子供は絶対に産みたくないと思っていたし今も思っている。

それに何より、温存するということは現在の出血と戦いながら暮らすということだ。
酷い貧血で何度も倒れかけたし一度倒れた。身動きがとれなくなって救急車を呼んだ。急な出血のとき、ナプキンどころかズボンからも溢れて、足を血が伝ってきて靴を汚した。一度着替えたのに2回めの大出血で着替えも汚れて、血まみれのズボンで自転車に乗って帰った。眠っていても血があふれる感触で飛び起きた。シーツを血染めにしすぎて換えがなくなり、洗う事を諦めて水に浸したキッチンペーパーでできるだけ汚れを吸ってそのまま使った。紙おむつとペットシーツを常用するようになった。

無理。本当に無理。いつか気が変わって子供が欲しくなった時のために、なんて緩やかな覚悟で無期限に続けられるような生活では絶対ない。一も二もなく「温存とかいいのでとってください」と言ったのも仕方ないことだと思う。
一緒に話を聞いていた父にはできれば温存のほうがいいのではないかと言われたけれど、到底頷けなかった。最終的には「本人の意思を尊重する」とまでは言って貰えたので、そのようにした。

手術と入院

思ったよりは負担は軽かった。術後暑いわ喉が渇くのに水も飲めないわ暑いわ暑いわでできる限りもうやりたくないが、必要があれば頭を抱えつつまたやるんだろうな……という感じ。
痛みについてはほとんどなくて、動いているとじんわり「痛い……か……?」という程度だった。熱が出たせいかとにかく暑いのに足に分厚い布を巻かれ(フットポンプ)、水分補給禁止なのが一番辛かった。麻酔が抜けきっていないと変な所に入ってしまうかもしれないかららしい。

入院は結局1週間程度だった。その後1週間くらい自宅療養して復職した。合計半月くらいの休みだったと思う。
入院中は検査や痛みと戦っている時以外はゲームをしたりタブレットでひたすらアニメを見たりネットの海を彷徨ったりしていた。wi-fi環境がいいかんじの病院だったので割と退屈しなかった。ネット環境さえあれば無限に暇が潰せる人種でよかった。食事があまり美味しくない事を除けば、何もしなくてもいいので普段の生活より大分楽でよかった。

自宅療養中はネットスーパーのお世話になった。手術があった上入院中ほとんど歩かなかったせいか、驚くほど体力が落ちていたので買い物もちょっと難しかった。室内でするような作業に問題はなかったのが幸い。とはいえ後半は友達と遊びに出かけたりして、結構普通に楽しめたので回復は早かったんだと思う。

多少落ち着いて

そんなイベントがあったのが前年12月〜3月頃なので、今は多少落ち着いている。見えるガンはとったものの、まだ気付けない大きさのガンはあるかもしれないのであと数年は定期検査が必要ではある、らしい。まだ一度目の検査もしていないのであまりピンとこない。

とりあえずの現状としては、出血がなくなったお蔭でメチャクチャ生きやすい。そもそもここ2,3年はずっと微出血が続いている有様だったので、本当に楽になったと感じる。
色の薄いボトムスや下着、そもそも選択肢から外していたものを選べる。服も靴も血が飛んだ時のことを考えなくていい。風呂上がりにダッシュでパンツとナプキンをつけなくても床が血で汚れない。このあたりは女性なら誰しも経験があるだろうが。私の場合は大分長期だったので「こんなに自由だったんだなあ」という気持ちになった。

そのあたりのメリットはメリットとして、体調が落ち着いてくると本当に良かったのかなあ、という気持ちも出てくる。どんなに面倒でも毎回絶対に買いに行かないといけなくて、でももしかしたら大当たりした可能性がある宝くじを二度と買えなくなった、というような気持ち……というのが一番近いと思う。
私にとっては、子供を産むことを自分自身が喜べるかどうかも含めて「宝くじ」。現状としては喜んだともあまり思えないんだけど……。でももしかしたら、親馬鹿を爆発させてうちの王子(姫)最高〜!とハイになっていた可能性もゼロではない。
まあそれを言い出すと、産まなきゃよかったと後悔する可能性もゼロではないよな……と思って自分を納得させている。

親や親戚に結婚・子供のことを触れられなくなったのも大分大きなメリットに感じる。物理的に子供を産めない女であることは、婚期だの何だのの話題に対しては無敵の防御カードだ。実家に帰るたびじわっと言われる事が増えてきていたのでありがたい。

あとは子供を見かけても無邪気に可愛いと思えるようになったというのがあって、これは自分でもけっこう驚いた。
いつか抱えなければいけないかもしれない重石のようなもの、抱えていないと周囲から叱られが発生する面倒な石、というフィルターがなくなると、子供、素直に可愛い。(この認識が大分歪んでいるという自覚はある。)

今後

大きめのライフイベントをこなしたもののこれといって大きな変化はなくて、なんとかもとの状態に戻したというだけのことなのでこれといって何もかわらなかった。
結婚観や子供に対する感覚の変化はあるけど、短期的にはおかねがいっぱい飛んでいったなあというだけのイベントだった。
疲れたしメンタルもさらに磨り減ったし睡眠不足は相変わらずだし死にかけだけど、人生色々あると思って明日もお仕事がんばります。

人狼カード比較感想文

人狼を買うのが好きだ。プレイするのも勿論好きだけど、カードを集めるのも好き。
セットによって微妙に役職名に差があったり、同一の役職でも細かな仕様の違いがあったりして比較するのが面白い。根本的には同じシステムなのにゲームバランスが違うのもよい。
ので、主に手持ち・もしくはプレイ経験が多めなものの間で比較してみた。

究極の人狼

役職数の多さが特徴のカードセット。
メジャーなマイナー役職「皮なめし」「タフガイ」「吸血鬼」「キューピッド」あたりは入っているので変な役職で遊びたいならこれがあれば大体事足りる。
ただし狐に相当する役職がない、キューピッドが第三陣営ではなく村人陣営として扱われる、共有(に相当するフリーメーソン)について話してはいけないなどWeb等で慣れたプレイヤーからすると若干癖があるように感じられる。事前に詳細なルール確認は必須。狐はまあプロクシカードで対応可能ではある。
他にも占い師→預言者、共有者→フリーメーソンで、ハンターとボディガードが両立されているため名称関連は混乱しがち。
総じて初心者もしくは上級者向けな印象……というか中級者殺し。最初からこのカードセットでプレイするなら特に問題ないが、Web版や他のセットでプレイしていると逆に混乱する。
イラストは海外産だなあという感じ。

ミラーズホロウの人狼

正方形のカードが可愛い海外産古典カードセット。日本語版は無い。実は未所持なんだけど、何度か遊ばせてもらったので一応。
あまり役職の種類は多くない。「少女」「盗人」あたりがレアだが、他は相当にベーシック。こちらも狐なし。後述の理由により霊能も不在。
特徴は役職セットよりシステムそのもので、吊られた相手の役職は公開される仕様がある。
その上擬似的占い役職「少女」までいるケースがあるので、ゲームバランスは壊れ気味。狼さんがしんどい。配役での調整が必要。
個人的には観賞用、もしくはルール調整しないと遊べないと感じるカードセット。

うそつき人狼

国産カードセット。イラストが可愛い。村人のイラストが複数種類あるのが地味にポイント高い。
ベーシックな役職セットに多少独自色を出した、という程度の役職数。「タフガイ」「見習い預言者」「呪われた者」等のメジャーどころから「預言者のママ」「罠師」「ものまね師」などのオリジナル役職も入っている。勿論狐も霊媒いる。安心。
一番の特徴は初心者へのフォローの手厚さで、プレイヤー全員に配れる役職一覧表、進行者用の確認サマリーなどがセットに含まれる。身内で誰もプレイ経験がないけど人狼をやってみたいような状況なら最適。役職名も比較的ベーシックで、「狩人」と「ボディガード」を両立させているのが慣れたプレイヤーからすると面倒臭い程度。
難点は特殊役職を加えたゲームバランスは大味で粗が目立つところ。「ものまね師」はCO禁止とは言うがプレイヤーの裁量に任される部分が大きすぎ実質的なものまねCOが可能だし、「独裁者」は村側の凶悪すぎるカードになる。対して狼側にあるのは「呪われた者」と「狼少年」くらいなので、ベーシックルールに慣れて特殊役職を入れ始めると狼が辛すぎる。
良くも悪くも初心者向けなカードセット。プロモカード「勇者」は入れてはいけない。絶対にだ。

月夜の人狼

役職が多くて箱がでかい国産カードセット。
数だけではなく、「ヤンデレ」「ツチノコ」「化け狸」「名探偵」など他には見ないオリジナル役職が大半。その上「闇夜の人狼」という拡張で同一のカードを使用しつつ役職の内容を切り替えるルールがあるため、役職の種類ならぶっちぎりで多い。
基本役職も一通り無難に網羅されている。基本役職についても実プレイ中に呼ぶ名前との乖離が少なく、「占い師」「霊能者」「共有者」になっている。狩人が「護衛」なのは……Webではともかくカードだとハンターだの狩人だのボディガードだのバリエーションが豊か過ぎるので仕方ないんだろう。多分。
役職数の割にはバランスブレイク役職も多くはなく、バランス調整しやすいのもいいところ。
ただ、全体的にルールは難解な部類。オリジナル役職多数なので慣れるまでは混乱しがちな上、どの役職を入れるかの選択が難しい。オリジナル役職を楽しむためのカードセットなので仕方ないとはいえ初心者向きではない。
比較的流通しているがいちおう同人作品なので、入手性にはやや難がある。通販対応してないんだよなー。
上級者向きとしては入手できれば最高。ただ、箱はでかい。いや本当にでかい。ルール冊子のサイズ的に仕方ないのはわかるが本当にもうちょっとなんとかならなかったんスか。

トガの狼

既に入手困難な同人カードセット。公式の更新が無いのでもう再版は無いかもしれない。一時期はイエサブとかでよく見た。絵が最高に雰囲気あって良い。
役職名はやや特徴的で、共有相当の「相棒」、猫又相当の「猫」、自撃ち固定キューピッド「蛇」など。オリジナル役職は変則的狩人「犬」、村側有利に動く第三陣営「笛吹き」、コピー能力持ちの「鸚鵡」あたり。
役職数はあまり多くないが、オリジナル役職は他で見ないものばかりなのでプレイ感は独特。ただ、ゲームバランスはいまいち。「犬」「笛吹き」でかなり側に偏っているので特殊役職の扱いには注意が必要。
それからよくあるな配役点数(人狼-6、占い師+8、狂人-3...というようなアレ)が設定されていないのでなれていないとバランスもとりにくいかもしれない。
しかしトガの最大の魅力は世界観とイラストとパッケージに全てが凝縮されているのでそのあたり割とどうでもいい。見た目に努力値を全振りしている最高のコレクション品。
パッケージがコンパクトなので、基本役職だけで遊ぶならゲーム会に持っていくのもまあアリ……のはずが、汚れるのが嫌で持ち込めないくらいにはコレクション品。

おすすめ

役職数の多さ=やりこみ要素とルールの難解さは表裏一体なので、初心者向けと上級者向けでおすすめカードセットは大分かわってくる。
うそつき人狼から入って月夜の人狼へ、というのが理想。究極の人狼は有名だけど名称やルールで混乱しがちなのであまりおすすめできない。 二つも買いたくないなら月夜から入っても良いけど、その場合最初から使うのは占・霊・共・狼・狂・狐くらいにしないと収集がつかなくなる。
月夜が入手できないなら諦めて究極の人狼でもいいのではないかなあ、という感じ。

最後に

好きな役職は名探偵(「謎は全て解けた!」の決め台詞と共に相談時間外にあたる名探偵フェイズを発生させる。名探偵フェイズで全ての役職をあてることができたら単独勝利、はずしたら恥ずか死する第三陣営)です。あれ見るの最高に楽しいよね。

自分用片付け覚書

自分の傾向

診断でADHD傾向ありと出る程度で、小さい頃から片付けはとても苦手。
多動はそこまででもないが、忘れっぽい・衝動的な行動が多い・そそっかしい・集中しすぎる。
片付けに関して言えば、

  • 全ての物事を限界まで後回しにしてしまう
  • 右から左へ移動させて片付け終了にしてしまう
  • 集中的片付けは可能だが綺麗な状態を維持できない
  • 物を出したら元の場所に戻すのは不可能(些細な物事でも後回しにしがちな上、元の場所や物を出した事実そのものを忘れるため)
  • 我慢の限界閾値が高く、自分1人なら汚くても平気

という感じ。
一時的に整理整頓すること自体は可能なので、そこからどう維持できる環境を整えるかが勝負。

それから大事な傾向として、ぱっと見で見えないものは認識難易度がべらぼうに上がる。
引き出しやクローゼットの中に入っているもの、扉付きの棚の中にあるものなどは「あるとしたらここらへん」という候補を片っ端から探してやっと出てくる感じ。例外は頻繁に使う洋服類・食器類くらい。
探して出てくるならまだいいほうで、下手をすると存在自体を忘却してもう一度買ってしまう。捨てた事を忘れることもよくある。

妥協点と対策

床の上が綺麗であれば問題なしと判断する、というのが一番心穏やかなラインだと感じた。
棚の中がごちゃごちゃしていても棚の中に入っていれば良い。人が来るとなったら目隠し布を準備すればなんとかなるくらいにしておく。自分の傾向からして常に目隠し布を使用するのは現実的ではないが、まあ人が来る時くらいは仕方ない。
自分の場合は人が来る宛ができて片付け完了状態の維持が必要になったので人が来て最低限困らない状態であれば可とした。

以上を妥協可能ラインとして、対策としては

  • 収納を過剰に準備し、「邪魔なものは空いているスペースにぶち込む」ことで無理矢理毎日の一時的片付けを達成する
  • 仕舞え無いのは場所が無いから、とにかく収納を準備しろ ただし一覧性が確保できるものに限る
  • それでも収納から溢れてきたら本格的片付け(モノの必要・不要を判断し処分・再収納する作業)を行う
  • 収納は極力オープン型。空いているなら空いていることが一目でわかり、一つの区切りがあまり大きすぎないもの

というふうに落ち着いた。
右から左に移動させるかわりに右から棚の中へ移動させることで妥協する、という感じ。
ただし中の見えないところに収納すると物体の存在自体を忘却するので、収納はとにかく中の見える、もしくは見せる収納にする。

見えても見苦しくない小物類は壁に設置可能な小さな棚(こういうの)を馬鹿みたいに設置して並べるのが良い。もしくはコルクボードでも可。ウォールポケットも小さなものを放り込んでおくには良い。
収納の一つ区切りのサイズはカラーボックス程度が限界値。できたらその半分くらい。それ以上になると奥のものを識別できないので自分とは相性が悪い。衣装ボックス、お前の事だよ。
カラーボックスサイズでも縦やら横やらスペースがあまりがちなので、余分な棚板を設置するかこういうので誤魔化していく。バスケット類は中のものが見えないので却下。
奥のものは認識しにくいので重ねるときは手前は小さいもの奥に大きいものを心がける。
整頓の優先度はA:床>B:机・ベッド・流し・シンク>C:棚・フックなどなどの収納内部。Bまでは掃除用シートを使って拭き掃除を行うので極力ものを置かないようにすると良い。

全体として埃が天敵だが、こればっかりはどうしようもないな……という感じ。
メタルラックのような埃がたまりにくい棚を多様する、もしくは透明ボックスを使用すれば多少マシになるとは思う。
ただ透明ボックスは透明でも小物をとにかくそこに放り込んでそのまま忘却するのが目に見えているので、フィギュアの収納くらいにしか使ってない……。
ハタキで頑張ろう。

自分の傾向を意識していきたい

私の母は非常にハウスキープ能力が高い。掃除自体も私とは比較にならないほど上手いし、家の中ならどこに何があるか(見えないものでも!)把握している。
実家暮らしだった頃は日に何度も「おかーさんアレどこ?」という感じで母にモノの場所を教えてもらいながら生活していた。
一人暮らしになれば自然と身につく能力なのかと思っていたがそうでもなく、今も残機3だった自転車の鍵を全滅させるくらい失くし物が多い。

この性質は「注意する」なんてふんわりとした対策でどうにかできるものじゃないし、上手く付き合っていく方法を考えるほうが多少マシ……という境地に至るのに随分かかった。
生活スキルが高い人は「使ったら戻せばいいだけ」とか言うけど、使った事すら忘れて次の作業を始めてしまうタイプの人間も居る。
出来ないことは出来ないと割り切って自分にできる掃除方法を考えるしかない。

部屋は大分人間の生活圏らしくなったが玄関やトイレがまだ死んでいるので、なんとか人間の家になるまで諦めず頑張っていきたい。

年の半分が過ぎたので、自作スケジュール帳について

1月頃に自作した手帳の運用についての覚書。

今使っているもの

こんなかんじ。
A4サイズのリングノートを分解、半分にぶったぎってA5上止めとして使用している。
要件としては方眼紙のリングノート(上止め)、かつシステム手帳のように内容を増減させたい、あと印刷用に無地の紙も別途ほしい、という感じで、要件を満たすノートの類はなかったので諦めて自作というか魔改造ノートにした。
パーツの採取元はプロジェクトリングノートのA4から方眼紙を、キャンパスノートのA4から無地の紙を採取。綴じ具はツイストリングノートのA6、厚いタイプのほうを流用。
サラっとメモしたりするのには方眼のほうが都合がよくメモ用紙は方眼で欲しいがスケジュール帳などを印刷するには無地の紙も必要で、結果としていいかんじにサイズがあったプロジェクトリングノートとキャンパスノートをそれぞれ解体した。
有名な話だけど、ツイストリングノートは所謂ツインリングタイプのリーフとは互換性があるのでそのまま使用できる。公式で穴あけパンチも提供されているがチャチくて使えたものではないので普通にコピー用紙に印刷してから穴を開けるなどという考えは捨てて穴が開いている無地リーフを確保して印刷したほうがいい。本当に。

使用リーフ

リーフについても欲しいものがなかったというか、そもそもA5上止めという要求が相当レアなので自作・印刷が基本。
あまり細かくスケジュール管理が必要ではないがとにかく一覧性が欲しくて、でも一般的なマンスリーだと予定を書きにくくてあまり好みでない。土日月と予定が続いたりすると困るし、あの小さな長方形の中に文章を書き込んでいくのがストレス。
という理由で、こんなかんじの仕上がり。 f:id:dikn:20170614150030p:plain ほぼノートに日付をつけただけだが、自分としてはこの程度が楽。
実際、こんなかんじで便利に使っている。

半年使った所感

今までスケジュール帳の必要性を感じつつピンと来るものがなかったが、徹底的に自分好みのものを自作してみたらすごく楽だった。
既にgoogleカレンダーを使ってみたりtodoリストを予定表にしてみたり普通の手帳を使ってみたりしていて、どれもいまいちしっくり来なくて続かなかったが今回は半年近く続いているので自分にはこれが合っているんだと思う。
でもやっぱり初回なので多少物足りない所はあり(例えば開いたスペースにメモ欄を作っていたが、それよりチェックボックスがいくつかあるほうが個人的には便利ろうと思った)、来年は改善していきたい。

病院

不眠がひどくて病院に行った。眠れないほうではなく早期覚醒がひどくなったため。
というか、今思えば入眠にも問題があったんだけどもともと物心ついたころからなかなか眠りにくい性質で慣れていたしそこまで困ってはいなかったというか。正味な話睡眠とはそういうものだと思っていた。ベッドの上でごろごろしているだけで朝になるけど起きて活動するわけにもいかないし目を閉じてぼんやりしていて、運がよければ眠れる、みたいな。
それがしばらく前から起床予定より大分前に目がさめてしまうようになり、元々入眠がアレだったので睡眠不足が一気に加速し結果として昼間の眠気がやばくなったので病院に行った。
手早く対処したかったので薬希望ということにしたら抗鬱剤を処方され、いや鬱か?と疑問を抱きながら2度目の診察にいったら入眠剤を追加してもらった。安定のマイスリー

眠剤はすごい。
飲んで1時間以内くらいにふんわり眠気が来る。病的な眠気という感じもなく、わりと自然にあーそろそろ布団に入ろう寝ようと思える。「寝ないと明日死ぬ」から寝るのではなく「眠いから」寝るというのを初めて味わった。翌日午前中に眠気が残ることもあると聞いたが今のところ特に無くて最高。
自分の場合、平日前でも朝4時まで眠れなかったりしたし、休日前となると特に眠る理由も無いので夜更かしが過ぎて就寝が朝7時なんていうこともよくあったのが劇的に改善した。12時過ぎに眠れるようになった。
早期覚醒は相変わらず改善されない(マイスリーはあまり効果は長くない)が、差し引きプラスだし昼間の眠気は改善されたので特に問題は無い。

抗鬱剤サインバルタ。効果はあまり感じていないんだけどまあ、どうでもいいかな……という感じ。
自分の場合、副作用の消化器官への影響が強いようで食欲がめっきり減っている。とはいえやや過食気味だったので、たぶん今がわりと普通。マックでセットを食べた上でパック寿司を買って帰るような状況よりは冷うどんで満足できるほうが健全だ。
抗うつ効果は特に感じていない。鬱の自覚もあまりなかったくらいだから改善も何もないのではという気もする。
どちらかというと副作用のほうがありがたいので飲み続けはしたい。飲み始めによく出る作用のようなのでどこまで続くかはよくわからないけど。

今のところ通院間隔が2週間なのが若干だるい。
ブログタイトルの通り外出が嫌いなので口実が無いとなかなか外出しないから、我慢して出るべきという気もするけど億劫。
もうちょっと間隔開けられるようになったら助かるんだけどなー……。

mastodonで遊ぶ

遊んだ。

雑感

今のところtwitterの知人をフォローしているわけでもなく、ローカルTLで見知らぬ人とグダグダ話している。
現状のメイン垢はテーブルゲーム雑談インスタンス。登録しているのが250人くらい。
主にボドゲTRPGユーザーが集まってきている。
昔の個人でレンタルしていたBBSののんびりした雰囲気と2ちゃんねる専門版の専門性とtwitterのリアルタイム感・操作性を混ぜたような雰囲気。割と居心地が良い。
雰囲気はインスタンスによってすごく差が出そうなので、アカウントを作るときは管理者が信頼できるかどうかはもちろん何についてのインスタンスか、どんな雰囲気かも気にしたほうがよいと思う。

色々話題のpawooにも登録してみたけど、こっちはあんまり。
メガインスタンスだとローカルTLの流れが速すぎてフォローしている相手以外見なくなるから、それならtwitterでいいしな……という感じであまりメリットを感じなかった。
中央集権でないという点は好みだしメリットだと思うが、twitterの知人が移住してきているわけでもないしアプリもまだいまいち未発達だしというデメリットも多くて、今メインにするのはメリットデメリットを比較するとまだない。
エロ絵とか、twitterだと凍結されてしまう人たちの避難先としては安心だろうけど……。

ただデメリットを考慮してもtwitterの開始直後に誰フォローしたらいいのかわからない、新しい人と知り合いにくい、共通の趣味のある人をどう探せばいいのかわからない……あたりに対しては趣味ごとに特化したインスタンスのローカルTLはいい。twitterとは別物として使っていけそう。
とくに趣味特化インスタンスだと共通の趣味を前提にゆるーく雑談できるのが良い。
ゴリゴリフォローしていけばtwitterでも同じようなことはできるけど面倒臭いし、自分から能動的に新しい人をフォローしていくのも大変だし、そこらへん自分からアカウント作成というかたちで勝手に人が増減してくれるローカルTLは助かる。他の趣味についてつぶやくのに気を使うのもだるい。

複数のローカルTLを追いたい場合、くあっちこっちのインスタンスにアカウントを作ることになりそう。現状、アカウントを複数持っている前提のクライアント/アプリはほとんどないのでつらいかもしれない。
すでにテーブルゲームインスタンスとどどんとふインスタンスは見ていたいし、スプラトゥーンインスタンスもきになる。
複数アカウント運用を前提にカラム管理してくれるようなものが出ればいいんだけど。

要約

おもしろいけどメガインスタンスでやるメリットはあまり感じていない。
専門色が強くローカルTLが機能しているインスタンスtwitterと違う使い方ができて面白そう。
ただし現状複数のローカルTLを見るのは結構だるい。

というかんじ。今後発展するのか衰退するのかよくわからないけど、専門系のインスタンスは残ってくれたらいいな。

wordpressからhugoに移行作業をした

1,2ヶ月前に。
技術的な話は特に無くて、ポエム寄りです。

移行の理由とか

移行したサイトはこれ
所謂「うちのこ」系のまとめページ的なページ。
ゲームしたり寝倒したりしながら土日こみで3日くらいかかっていて、たぶん実際作業していたのは1日弱くらい。

移行の理由は色々あるけど、私にとってwordpressは機能過剰なこと。
5年近くwodpressを使用していたものの、最低限の記事作成とせいぜいタグ付け機能があれば十分だという結論に至った。
むしろ重いし更新が管理画面からしかできないのが面倒だし、もっとシンプルでいいなあ、と感じた。

自分のスキルはhtml/cssはそこそこ、付随してjq経由でちょっとしたjsがかける、という典型的なコード主体のwebデザイナー
phpはダメだし、SQLも無理。DBの概念もふんわりとしか理解できていない。
そうなるといざというときの対応がしにくいwordpressより自分のスキル内で確実になんとかなる静的サイトジェネレーターのほうが魅力だった。
gulp等の使用で所謂「黒い画面」には多少耐性がついていたのも理由。
スキルのほう伸ばせばいいのでは?とも思ったけど、趣味でやるならjs系フレームワークとか仮想DOMとかそっちの勉強してみたいしなーということでさっくりwordpressからは撤退することにした。

なんでhugoにしたのか

ローカルでコンパイルを行う静的サイトジェネレーターならなんでもよかった。 それなりに日本語での解説サイトがあったのと、コンパイルが早いという噂があったので。
以前に300ページ程のものを静的サイトジェネレーターに突っ込みコンパイルの遅さにうんざりしたことがあって(これは今思えば自分の使い方が悪かった)、コンパイルの早さはそれなりに気になるところだった。

テーマに関しては最初から自作するつもりだったので考慮しなかった。
誰でも使える汎用性の高いものを作るならともかく、製作者と運用者が同じ場合は別にそこまで手間をかけなくともわりとなんとかなる、と思う。
デザイン->コーディングまでは半日程度で済んだし、その後の組み込みも1日程度で終わったのでそんなに時間はかからなかった。

実際の作業

必要なページが70ページ程だったので手動でmd形式にコピペした。もうやりたくない。

探せばたぶん移行用プラグインとかあるだろうし、無くても自分のできる範囲でもブックマークレット書くとか開発者ツールから無理矢理スクリプト実行させてfileAPI使って.mdにまとめるとかできたし、まあ色々やりようはあったよなあ……。
とは思うものの、一部のテキストはそれぞれ記事ごとにベタ打ちテキストじゃなくデータとして持たせたいとか色々あったので結果としてはそう悪くもなかったかもしれない。
でも3日のうち1日半はコピペで消えたので本当にもうやらない。次はもっとマシな方法をとりたい。

urlはとくに引きの必要性を感じなかったので今後の管理のしやすさ優先で変更してしまった。
SEO対策が必要なページではないし、むしろ二次ジャンルなので検索避けしろと言われる類のサイトなので。

移行してみて

快適。
ページを増やすのが気楽にできるようになったし、その気になれば手軽にいじれるし、しばらくはこれでいきたい。
問題は一定以上ページが増えたときにコンパイルが重くなる可能性があることだけど、5年近く運用していて70ページ程度なので自分の場合は当分問題にはならない……と思う。たぶん。

woodpressは機能が豊富でやりたいことはなんでもできてしまうので「とりあえずwordpress」となりがちだけど、レンタルブログ以上程度には手間がかかるし定期的にアップデートの必要があってそれなり程度に面倒くさいし重いし、まあ良いところばかりのものでもないよな……と実感した。
きちんと扱えば便利なものだとは思うが、私はやっぱりもっと手間が少ないものが良い。

この結論に至るのに5年もかかってしまったので、もうちょっと早く気づくべきだったとは思う。