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外出が億劫

日記とか忘備録とか。

まほいく見終わったので感想

魔法少女育成計画、読んだ。あと見た。 原作もqueensまで読んでいるので、そっちのネタバレもあるかもしれません。

原作の拾い方がすごくいいかんじ

アニオリ要素は程々にあるんだけど気にならないし、むしろ原作では前日譚や番外扱いになっているようなものも本編に取り込んでくれているのが嬉しい。
ハードゴア・アリスvsカラミティ・メアリはもちろん、原作では言葉で触れられるだけだったヴェス・ウィンタープリズンvsカラミティ・メアリやってくれたし、ラ・ピュセルvsクラムベリーもラ・ピュセルが殺されてしまうところまで。
コミカライズは追ってないんだけど、コミカライズではラ・ピュセルの最後の戦いも描写されてたのかな……原作ではすごくあっさりだったので嬉しかった。

原作のいいところはきちんと拾いつつ上手くアレンジされているので、原作ファンとしては言うことがない。
最後の最後はちょっとスノーホワイト育成計画のほうも拾っている。
原作で何の見せ場も無く死んでしまったねむりんも、読みきりの内用を拾ってきちんと見せ場を貰えている。良い。

キャラについて

ハードゴア・アリス

何を置いてもハードゴア・アリス。原作でも相当に不気味で掴み所がない言動だったのが、アニメで際立ってた。
シスターナナやウィンタープリズンと会話していたときはぼんやり直立していたのにスノーホワイトと会話しているときは身体を揺らすのは何なんだ。嬉しさの表現か。それがスノーホワイトに一切伝わっていないのも含めて可愛い。
原作通りではあるが、スノーホワイトと会話が成立していないのも良かった。亜子ちゃん、口下手にも程がある。
スイムスイムに殺される直前に遺書を処分したのはアニメオリジナルだったか原作通りだったか覚えていないけれど、とにかくせつない。それまで命を捨ててしまいたいと思っていた亜子ちゃんが、まだ生きていてもいいと思ったんだよね。直後にスイムスイムに殺されるのが、まほいくだと思います……切なくてよい。

シスターナナ

原作ではシスターナナ推しだったので、奈々ちゃんのえげつない性格があまり描写されなかったのは残念でならない。
アニメ奈々ちゃんの首吊りはウィンタープリズン、雫ちゃんの後を追ってしまったように見えて、それは原作奈々ちゃんとは致命的に違う。原作奈々ちゃんは恋人だったはずの雫ちゃんが死んだことも悲しむが、それ以上に自分の理想が達成されないことに泣く。そして命を捨てて奈々を守った雫ちゃんの気持ちをガン無視し、ただ自分の理想のために自殺する。
最っ高に頭がおかしいし自分本位だしエゴイストにも程があると思う。そこが大好きだったので、あの最後は本当に残念。
ウィンタープリズンとシスターナナは最初から最後までニコイチの仲良し百合カプ魔法少女だけど、実はすごく一方通行。奈々にとって雫は「理想の王子様」でしかないし、雫は奈々の本質などどうでもよく菜々が菜々であることだけが大事で博愛なのか無関心なのか危ないかんじだ。好きだなあ!

スノーホワイト

最近の原作小雪ちゃんは冷静なプロ仕事人の風格を醸し出しているので(queensでちょっと可愛いことになってたし、それがすごく良かったけど!)、すごく新鮮だった。すごい、無印の小雪ちゃんすごい。弱い。何もできない。
見ていれば見ているほど改めて「無印スノーホワイト」と「スノーホワイト育成計画以降のスノーホワイト」の差を見せ付けてくれるみたいで痛々しくてたまらなかった。好きです。

最後のあたりはふんわりとスノーホワイト育成計画も補完されている。リップルとの訓練は二人の力量の差がよくわかって良い。
二人とも魔法少女になったタイミングにほとんど差が無いのにああも技量に差があるのはまほいくにおける魔法少女の性質をよく表している。それを覆して訓練で強くなった無印以降のスノーホワイトは随分異質な存在だ。
魔王塾などたしかに戦闘訓練をしている描写はあるがそれらはもともと戦う魔法少女が集まる場で、明確に戦わない魔法少女だったのに努力で戦う魔法少女になったのは作中ではスノーホワイトだけだ。すごい。
他に訓練で強くなったことが示されているのはラピス・ラズリーヌ(2代目)がいる。あの子はもともとどっちだったんだろう……。

ラ・ピュセル

大幅に見せ場が、というかvsクラムベリーが丁寧になっていて素晴らしかった。そうちゃんが望んだのは戦う魔法少女で、ラ・ピュセルはちゃんと強いんだよなあ……ということをしみじみと実感できる。
戦えないスノーホワイトのためにたまと天使二人を蹴散らして、クラムベリー戦も殺る気が違いすぎてあしらわれているような描写だったけど、それでもクラムベリーに魔法を使わせている。つよい。
ラ・ピュセルアイデンティティがひとつひとつ壊れていく描写がすごく良い。
ルーラーチームに出し抜かれてスノーホワイトを守れず、クラムベリー戦で自身の理想の魔法少女像を粉々にされて死ぬそうちゃん。つらい。
ラ・ピュセルスノーホワイトは各々理想の魔法少女像があってそれを目指していくけど、目指す手法にも若干の差があるというか。
スノーホワイトはあくまでも人助けという努力で理想の魔法少女になれると思っているんだけど、ラ・ピュセルはわりと明確に理想の魔法少女を演技しようとしていると思う。ロールプレイをロールプレイとして楽しんでいる。
その演技が壊れていくクラムベリー戦はすごかった……。

ルーラチーム

きゃらきゃらしててかわいい。双子が賑やかでかわいい。

スイムスイムはともかく、双子の人を殺すことに対する抵抗のなさは何なのだろう……。本当にそこは原作通りなんだけど、映像化されると外道さが際立つ。なし崩し的に共犯者にされ、全編を通してクラムベリーを殺す以外は消極的なたまが同じチームにいるので双子の積極性はわかりやすい。

スイムスイムは原作でもほとんどあの「お姫様」ことルーラを盲信するバックグラウンドが示されないキャラクターなので、アニメでなにか補完があるかと期待していたが特に無かった。
ねむりんの一言がきっかけといえばきっかけだが、それにしたって脱落による死亡しか出ていないあの状況でリーダーを謀殺するに至ったのはスイムスイム自身の気質だと思う。描写されているところから考えると幼さゆえの思い込みの強さ、なんだろうか……。
決して番外編登場率が低いキャラではない(無印の子はこのあたり優遇されていてよい)ので、描かれるチャンスはあったはずなのに今まで補完が無いということはもう公式からの情報は無いのかもしれない。残念。

総じて

可愛くてぐちゃぐちゃしていてよかった。
タイミング的にも放送中に原作が2冊出版されたりしていてまほいく供給過多になりかけている。
キラキラしたスノーホワイトが見られてすごく和んだ。 ぜひ次回以降の仕事人スノーホワイトも見たいが、二期……無さそう……。