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外出が億劫

日記とか忘備録とか。

ポケモンサンムーン感想文

殿堂入り達成まで。クリア後ストーリーは未プレイ時の感想、ストーリーだけ。特にネタバレ配慮はしない。
ストーリーに対する感想がメインで、厳選環境なんかに対する感想は無いです。

一言で言うと好きだった。 元々「ストーリーはチュートリアル」というくらい興味が無いトレーナーで、迅速に終わらせることだけを目標にプレイしていたが今回はやられた。
ストーリーならBWが好きだったけど、それと同じくらい良かった。

リーリエちゃんが可愛すぎる

一から十まで、とにかくリーリエが可愛いストーリーだった。主人公という添え物があるだけでリーリエの物語なんじゃないか、というくらいには。
リーリエはポケモンシリーズではすごくすごく珍しい、戦わないヒロインだ。そもそもポケモンシリーズでここまで明確なヒロインが設定されたのは初めてじゃないかと思う。
強いていうならBWのベルやXYのサナはヒロイン路線に近いけど、この二人だってストーリー上強くない・バトルをメインにしないというだけで、きちんと博士からポケモンを受け取っているしバトルすることもある。そういう意味でやっぱりヒロインではなくライバルだと思う。
リーリエはそうじゃない。明確に無力な守るべき対象として描かれる。ストーリーの最後で引っ越していくところ、バックグラウンドの薄暗さも含めてまさにヒロインだった。

そして何より滅茶苦茶可愛い。ずるいくらい可愛い。お嬢様スタイルも可愛いのにゼンリョクフォームになるともう可愛さが爆発する。
単純な見た目で言えばお嬢様スタイルが好みなんだけど、ゼンリョクフォームになるエピソードその差分を突破して「より可愛い!!!」と叫びたくなるくらい可愛くなってくれた。
最初のころはぎこちなかった主人公への言動もゼンリョクフォームになる頃にはすっかり無くなって、全幅の信頼を置いてくれているのが感じられて最高だった。狭義ツンデレじゃないけど、徐々に変化していく感情をきれいに描写してくれていて良い。

ハウくんは癒し

例外的存在なリーリエに対して、安定の「友好的なライバル」ポジションがハウくん。
でも彼の、強さを求めつつも楽しむことをきちんと考えるっていうスタンスも今までの王道的ライバルから見ると少し違う気がする。強さを求めてちょっと視界が狭くなっていたチェレンとも違うし、無味無臭系真面目トレーナー路線だった選ばれなかった性別主人公たちとも違う底抜けに明るい楽観的なタイプのキャラクター。
クラジオは金銀ライバルに通じる陰のあるツンデレキャラなので、ストーリー上だとハウの明るさが一際際立つ。
ハウは祖父がハラさんで、祖父に対するコンプレックス、みたいなものをストーリー中でほんの少しだけ見せてくれる。そういうほんのちょっと滲む人間臭さみたいなところが良い。
ハウくんは何も気にしないようなバケモノメンタルじゃない、明るくあろうとする等身大の良い子だ。つまりハウくんは癒し。 それだけにクラジオとの掛け合いはすごく魅力的だった。あの二人は何もかもが違っていて性格も間逆でそこが最高だと思う。直接的に会話することはあまり無かったけどエーテルパラダイスでのやり取りは本当にたまらなかった。

女の子は全体的に超可愛いし男性は格好良い

今回は全体的に、ジムリーダーに相当するしまキング・クイーンとキャプテンの出番が大幅に増えていて、そしていちいち可愛いカッコいい。
博士のくせに実質チャンピオンポジで今までの博士の常識を打ち破ってきているククイ博士。リーグの中に入ってきた時点でん?とは思ったけど、まさか本当に最後に戦うとは思わなかった。
しれっと試練を始めちゃうスイレンちゃん。可愛さの暴力アセロラちゃん。ダーティな魅力溢れるクチナシさん。掛け合いが最高なマーくん・マーさん。本当にそれ以上の言葉が出なくて苦しいけど、それぞれが魅力あるキャラになっていていいです。

悪役の魅力

今回は初めてのダブル悪の組織だったが、どちらのトップもすごく魅力的だったのはよかったなあ、と思う。
とくにルミザーネさんのナチュラル自己中っぷりはたいへんに良い。ポケモンに対して母のように愛したいと言いながら、自分の娘や息子はもう居ないと言い切るところは最高のヒール。 ただ、ルミザーネさんがああもウルトラビーストに執着するのは居なくなった息子や娘に対する代償行為なんじゃないか、という思いもほんの少しある。
タイプ:ヌルの研究をしているあたり、もともと執着していたのは事実だろうけど。クラジオの裏切りが無ければほしぐもちゃんを犠牲にしても、というあそこまでの感情は抱かなかったのではないか、と。
補完ストーリーでもなければわかりようがないところだし、そちらのほうが自分好みの解釈だというだけかもしれない。

ナチュラルボーン魔女王みたいなルミザーネさんに対して、クズマさんは劣等感とコンプレックスを前面に押し出してくる。
ククイ博士に対する「お前も俺の同類だ」発言は彼の色々な感情が伝わってくるものすっごい一言だと思う。この一言だけでクズマにとってキャプテンやしまキング・クイーンになれなかったということがどれだけ重いのか、どれだけアローラの風習に縛られているのかというのが伝わってくる。
アローラの風習ではそれぞれのカプに認められなければダメで、ただ強さを証明できればいいということはない。努力して結果を出せればいいというわけでは無い、という残酷な事実を突きつけてくる。もし真っ当に強さを評価されていたら、もしちょっと何かが違ったら……そういうifが想像できる、良い落ちぶれキャラだ。
クチナシさんがポータウンの中でなら好きにすれば良いと言っているのもなんというか、クズマやアウトロー達に対するやるせなさみたいなものなのかもしれない。

アローラ地方のえげつなさとカプ

今回からものすごく色々なシステムが変わっていて、その一環でアローラにはジムが存在しない。代替となるのはしまキング・クイーンとキャプテンだ。
キャプテンはしまキング・クイーンが任命するというけど、そのキング・クイーンはあくまでもポケモンが選ぶ。人間の意思で自由にはできない。
だからクズマのように、努力しても認められないひとたちが生まれている、ということなんだろうか。クズマの台詞は。クチナシさんも不本意でしまキングをしているようなことを言っている。
カプに気に入られるかどうかというのが価値の判断基準になってしまう風習は、それは生きづらい人には生きづらい場所だろうと思う。
そういう理不尽なところが創作物として見ると大好きだし、アローラは最高の舞台だった。
パプゥが「鍛えなおして」しまクイーンになっている以上、必ずしも実力とカプの恩寵がリンクしないわけではないんだろうけど。

楽しかった

総プレイ時間は20時間、割りとゆっくりクリア。まだUB関連が未プレイだけど、それでもストーリーはとてもよかった……。
この調子で厳選環境整備も頑張りたい。ただ、孵化環境が劣悪という噂もあって戦々恐々ではある……。